あじじ in WEB!!

Words

とげのある花

かわりばんこであくびをする
僕がカルマで君がアガペー
砂漠に着いたら少し眠ろう
僕らは涙が止まらない

ほこりまみれのパレードがゆく
風が吹くたび砂金が光る
太鼓のリズムで僕は踊り
君はしゃがんで耳をふさぐ

星空が照らす広い野原は
足跡だらけで汚れてる

砂 石 空 雲 風 海 波
遠い遠い昔の約束
白 青 赤 黒 黄色 緑
僕らは友達になれるかな

結んで開いてまた結ぶ
僕がさなぎで君がひかり
朝になれば忘れているでしょう
僕らは涙が止まらない

居留守を使って隠れていた
日時計の針が顔を出す

音 歌 声 未来 糸 影 夢
とても長く優しい矢印
上 右 前 下 後 左
僕らはどこまで歩けるかな

僕らは友達になれたかな

いまおもうこと

言いたいことなんて本当にあるんだろうか
君は愛を歌い あなたは世界を歌う
それなら それならば
今この歌を歌う僕は
空っぽの歌に何を乗せよう 何を乗せよう

タバコの煙の向こうには曇り空
時折通り過ぎる乱暴な車
年老いた顔をした
風の尾っぽを首に巻いた猫が
目を細めて喉を鳴らす 喉を鳴らす

靴の中敷は地球のすべて
吐く息の温度は空のすべて
地球と空をむすぶ
背骨はまるでホチキス
赤茶けた錆がざらついている ざらついている

言いたいことは言わなくていいこと
言葉にすれば輪郭がぼやける
心臓がこだまする落書きの中のメロディ
この衝動をどうやって伝えよう

行きたい場所なんて本当にあるんだろうか
君は道路を走り あなたは海を渡る
それなら それならば
今このステージに立つ僕は
真っ白いノートに何を描こう 何を描こう

この坂道は途切れてしまったので
上る人と下る人がぶつかってしまう
しゃがんだ傍観者の
あの初老の男はかつて
月の裏側を見てきたという 見てきたという

行きたい場所は行かなくていい場所
旅が終われば色彩は薄れる
毛穴に滑り込む地平線の向こうのストーリー
この瞬間をどうやって伝えよう

聴きたい歌なんて本当にあるんだろうか
君は五線を遊び あなたは螺旋に揺れる
それなら それならば
今この奇形の心をさらす僕は
透明な皮膚で何を隠そう 何を隠そう

聴きたい歌は聴かなくていい歌
何度も聴けば情熱が剥がれる
絵の具を散らばした最後に見る空はパレット
この景色をどうやって伝えよう

この景色をどうやって伝えよう

ウインク

「だいたいのことは忘れちゃうの?」
時速3キロの君が問う
「本当のことは誰に言うの?」
僕はなんとも答えようがない

君の右手には赤い傘
午後から雨が降るらしい
君の予言は甚だしいが
僕はいささか信じられない

気がつけばほら空中に溶けちゃって
遠くに浮かんだ 双眼鏡持ってないや

おかしな笑顔でダバダバ
何かを見つけるやいなや
ウインクひとつでバタバタ
君は世界の半分を消した

「”みんな”って誰のことをいうの?」
いびつな五叉路で君が問う
僕の居場所も穏やかじゃない

振り向けばまた数メーター遠くなって
鼻歌ミレドミ ヘッドフォン持ってないや

逆さま言葉でダバダバ
何かを指差すやいなや
ウインクひとつでバタバタ
君は世界の半分を消した

予言どおりの雨が降る 赤い傘がパッと開く
それはまるで信号の赤い色を思い出す

無邪気なフォームで手を振る
もう会えないような気がした
ウインクひとつでバタバタ
君は世界の半分を消して

僕の半分も消えた

サボテン

空飛ぶ夢をね
最近立て続けに見るんだ
夢から覚めたら
どういうわけか泣いてるんだよ

嘘でもいいから
君の声を聞かせてほしい
なんてね 嘘だよ
これでも僕は変わったんだよ

ユラユラ揺れる
窓の外の小さな花
色がにじんで
目を閉じれば 夢の中のようだ

時が経てば少しくらいわかるのかな
深い夜が終わるようになじむのかな
そんなことを考えるよ

離れていくのか
近づいてくるのかわからない
大事なところで
臆病になってしまうんだよ

フワフワ浮かぶ
夕焼け空 飛行機雲
描いて消してく
たとえるなら そんな感じでいいや

いつも同じ場所を回るまだら模様
最初からも最後からも迷路になる
そんなことをイメージした

時が経てば少しくらいわかるのかな
深い夜が終わるようになじむのかな
そんなことを考えるよ

Index
夏の途中
三月のマーチ
梯子
ユーガタノウミ
とげのある花
いまおもうこと
ウインク
サボテン
ひとりふたり
スルベリニアファリミニア
100億のミュージック
目の前では言えないけど
ノットオンリーユー
カミナリゴロゴロ
体育ずわり
毎日の色
幸運
アイスを買いにいこう
手紙
夕暮れ
青の時間
夢を見た