誰じゃ!

雨っつうね。

俺は雨の日の歩き方を心得ていないのよ。
小学生のころ、豪雪地方で暮らしていたことがあるんだけども、雪が降ったときの歩き方も下手だった。
その頃、歩き方の上手だと評判の少年は、身長ほどもある雪の壁の横をアノラックと防水ズボンで下校して、ズボンの裾を少し濡らす程度で家までたどり着いた。
俺はと言えば、まあ無理に田んぼの誰も歩いていない道なんかを歩いていたというのもあるけど、家に着く頃にはアノラックもヤッケのズボンもグッショリ。
ストーブの前でズボンから出る湯気を見るのが習慣になっていた。

で、その頃のなごりなのかそうでないのか、雨が降ると、ズボンを中心にほぼ全身がグッショリになる。
確かに、ポーッと歩いていると、「ビシャン」と足元から水のはねる音が聞こえてくることも多い。
長靴を履かなくなってから随分と経つけど、今となってはあまり喜ばしい音じゃない。
という、先ほどの出来事。

注意力=30000

三万もあって、まだ足りず。
あの歩き方の上手な少年は、一体何万の注意力があったんだろうか?

これはダジャレのカテゴリー?