アローンアゲイン

それはまた自然に。
俺は、というか、僕は。
本当に僕は、何も知らないでエヘラエヘラと笑って、人の気も知らずグスグスと泣いて、だれかれかまわず感謝もせず。
どの本を開いても、どんなテレビを見ても、これは当然そうなるべくして。
馬鹿に付ける薬は無いと聞くが、バファリンやイブを飲んでは頭痛をたしなめる。
朝、雨が降っていなければ、夜に雨が降ることを約束されても傘を持たずに家を出る。
何かのサインがいつも僕に教えてくれるのだけど、それをことごとく無視してきた結果なのかもしれん。
慣れっこ?
馬鹿言え。

はじめぼくはひとりだった
線路端にもたれ大きな月を見ていた
話しかけるのも僕ならば
それに答えるのも僕だった
目の前を貨物列車が走り過ぎていった