銀と葉とメッシュ

形あるものは壊れるし、予定された日は過去になるし、人はいつか死ぬ。
すべて週末。
最近、夜のセンチメンタリズムを朝まで持ち越してしまう体内時計の崩壊がいやです。
刻印もせずに、通り過ぎるいっさいをただただ見ているだけのわたくし。
階段を転げ落ちたやつだけが這い上がる権利を有し、人差し指の流血で大騒ぎする俺は、いつまで経ってもかさぶたにもなりません。
全部が新聞記事のように実感がわかず、薔薇の描かれた他人事と現実逃避の包装紙で包まれている。今も。
昔の小説家はまことにいいことを言った。
ただ、いっさいは過ぎていきます。
君、だめだぞ。
純粋じゃないし、品がない。
リベラルを気取っても、その発想がすでに日本的で、いかんせん、無粋だ。
文句ばかりは溢れ出すぜ!