僕と犬

あたり前に過ぎていく毎日を
無限のように感じてたあの頃の
暑い夏の午後に君と
出会った
君の瞳をのぞきこんで何か言うと
わかったような顔をしてわかってなくて
はしゃぎすぎて 君と眠る
おやすみ
春に咲く花を何度か見て
だいぶ背も高くなった頃
すれちがっていく 君の愛情を
もてあましてしまったのは少しつらい
君はいつだって 泣き出しそうな笑顔で
僕を見送っていた 青き思い出
忙しい毎日が続く頃
何一つ変わらない朝日の中
君は二度と覚めない夢を
見ていた
君のいた場所に僕の影
いつかわかってくれたらいいのに
思い出している 君がくれたもの
まっすぐな愛と子守唄 今も響く
僕は大丈夫 心配しないでいいよ
本当に君に会えてよかったよ
ありがとう
バーディ