ウインク

泥。
泥である。
泥を悪く言うのはやめてほしい。
泥に人格はないのだから。
泥は泥である。
スマッシュ!
そんな薄暗いなか、手放してはいけない光の中でポップな歌詞を書いた。
いっても泥にはなってないので、俯瞰で物事を見て言う感じ。
人は好きだがプロデュースされたジョークは好きではないかの人にならってコピーアンドペースト。
なにより、俺が忘れないように。
『ウインク』
「だいたいのことは忘れちゃうの?」
時速3キロの君が問う
「本当のことは誰に言うの?」
僕はなんとも答えようがない
君の右手には赤い傘
午後から雨が降るらしい
君の予言は甚だしいが
僕はいささか信じられない
気がつけばまた僕を通り越して
遠くに浮かんだ 双眼鏡持ってないや
おかしな笑顔でダバダバ
君はまた何か見つけた
ウインクひとつでバタバタ
君は世界の半分を消した
「『みんな』って誰のことを言うの?」
いびつな五叉路で君が問う
僕の居場所も穏やかじゃない
振り向けばまた数メートル遅れて
鼻歌ミレドミ ヘッドフォン持ってないや
逆さま言葉でダバダバ
君は何を話してるの
ウインクひとつでバタバタ
君は世界の半分を消した
予言どおりの雨が降る 赤い傘がパッと開く
それはまるで信号の赤い色を思い出す
無邪気なフォームで手を降る
君ともう会えない気がした
ウインクひとつでバタバタ
君は僕の半分も消した