昨日よ終わるな

昨日よ終わらないでという言葉は、あきらかに矛盾している。

昨日はすでに今日ではないのだから、終わった日なのだ。
終わってしまった昨日を終わらないようにするということは、すなわち、昨日を昨日のままでいてほしいという願い。
ゆえに、今日が終わらないでほしいというメッセージだったのだ。

誰が「昨日よ終わるな」と言ったがは知らないが、こんなことを言われたのなら、遠まわしの今が楽しいという日本人的な言い回しだということに気付かなければならない。

過去と引き換えに今を賛美するとは、なかなか粋じゃないか。