へのもへ歌詞
- ライカ
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ドーナッツの割り方に隠されていたラストシーンの暗号
カーペットに寝転んだ君の寝息が日曜日の証拠誰がドコ 何がドウ
自慢話に魔法をかけました案外気楽なもんなんです
起きた君が寝ぼけ眼で
ゆったり伸びる姿なんか秀逸ねスプートニックの英雄です
衛星軌道に乗っかって
窓の外の地球は健全…かもねうかつな欲望で少し遠くのコンビニまで散歩
ふたつのエクレアは電光石火 手ぶらでまた帰ろう裏話 ダブルピース
お知らせは全部石に変えました曖昧模糊でも結構です
君が見てた夢の話を
行ったり来たりナビゲーションは抜群ねアインシュタインの提案です
すっかり浮世を閉じ込めた
箱庭の中で動くのは…だれだ案外気楽なもんなんです
起きた君が寝ぼけ眼で
ゆったり伸びる姿なんか秀逸ねスプートニックの応用です
衛星軌道に乗ったって
窓の外の地球を見てる…かもね - 3月のマーチ
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最終電車は行っちゃった
マッハの速度で行っちゃった
ほろ酔いどろ酔い 僕らはどこへ行こうキツネの目をしたおっさんが
ノッポでクールな駅員に
クダ巻きつば吐き 線路にゲロ吐いたあんぐり開いた宵の口
どっちに行くのが正解か
さみいしねみいし金なんか持ってねえしタクシー乗るのはもったいない
もったいないから飲んじゃった
しゃあねえじゃあねえ歩いて帰りましょあやぶむなかれ
アンドゥトロワで鼻歌まじり 夜の終わり 旅の始まり
かたじけないね
うなれ右足と左足
こっから家までたのむぜ3月のマーチ歩け歩け歩けよ
より取り見取りのスピードでほら行けよ
よちよちと歩くこんな夜も好きだよ国道の上をずれていく
さっきのやる気もくずれてく
すっきりくっきり酔いなんかさめちゃったどんより昨日がはがれだし
やっぱり始発も走り出し
あれなんてこれなんて言い出すときりないし夜のまにまに
イーアールサンで荒ぶる呼吸 五里霧中 まだ旅の途中
急がば回れ
いでよ自販機と炭酸水
ギブアップするなんて野暮だぜ3月のマーチ歩け歩け歩けよ
サボらず腐らず褒められずまあ行けよ
ぼちぼちと歩くこんな朝も好きだよ揺れる想い体中に感じてるよ
- トボトボ
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朝から晩までトボトボ
寝ても覚めてもトボトボ
人目を気にせずトボトボ
あの町この町トボトボ
飛ぼう飛ぼう飛ぼう見よう見まねで春夏秋冬トボトボ
十中八九はトボトボ
おやつの時間だトボトボ
ハイリハイリフレトボトボ
トボトボ歩いてトボトボ飛ぼうトボ…トボ…トボ…トボ…
合法的に飛ぼうぜベイベー東京特許でキョキョキュキューン
隣のたけがけキャキャキャキャーイ
カエルがピョコピョコミピョピョピョーン
おあやや八百屋やナオヤニャーイやめられないのはわかっているの
わかっているけどやめられないのよみんな飛ぼう
トボ…トボ…トボ…トボ…
トボ…トボ…トボ…トボ…
合法的に飛ぼうぜベイベー - ぼくがぞうになったとしたら
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ぼくがぞうになったとしたら
きみと友だちになれるだろうか
鼻のすべり台逆のぼりして
背中に乗ってどこまでも行けるのになぼくがぞうになったとしたら
きみは名前を呼んでくれるかな
大きな耳をパタパタ揺らせば
どこにいてもきみの声がわかるのにな画用紙にはビリジアン
窓の外は金平糖
目を閉じたら別の場所
おやすみぼくのことを知りもしないきみを知ってるよ
五十音の中にはない名前を呼んでいるぼくがぞうになったとしたら
きみがよろこぶ場所まで歩こう
国道沿いをのしのし進めば
夜明けまでにきっと海が見えるはずさぼくがぞうになったとしたら
きみの思い出に残るだろうか
しわくちゃなおばあちゃんになっても
きみのことをずっとここで見てるからねメルボルンの九官鳥
忘れ物の吹き溜まり
目を開けたら元の場所
おはようぼくのことを知りもしないきみを知ってるよ
0から10の中にはない数をかぞえているぼくのけむりはぞうになって空へ消えてゆく
世界中のどこにもない約束をやぶるよ - 梯子
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神様の粋な計らいで
足跡に波は届かない
ただよう白いビニールみたいに
僕らもただよう太陽の光を削った
かたくなな雲のにらめっこ
大事な話なんかしない
僕らはたゆたう退屈だった僕と君
砂のソファーに腰掛けた
足跡の先っぽで夏が終わったユーモアと
くらげみたいな水平線
ふたつの靴 並べて僕らの退屈は甘いジュースの味がした
カナリアの形は壊れて
新しく魚が生まれた
しびれ切らした雲がくれた
梯子のまぼろしつかんで つかんでなかった
さわって さわってなかった
つかんで つかんでなかった
さわって さわってなかった退屈だった僕と君
梯子を指でなぞってた
片っぽの目をつぶって湿った風のアイデアと
他人面した海の色
夕暮れから逃げた僕らの退屈は足跡をまたふたつ作った