WORDS

新しい夜明け

午前2時の夜をしょって
ぶらり散歩 ぼんやりひとりぼっち
ラムネ色の信号機 リズムに乗る

耳を撫でて通り過ぎる
遠くの方 サイレンのドップラーだ
いつの間にか朝だ 進め一歩優しい空気の中

頭ん中はまっしろで全部溶け出してくんだ
新たに浮かぶアイデアを少し分けてあげようか
昨日なんて過去のことなんだろ?
バイバイ

朝になって消えた星の数はもはや伝説となる

歩くスピードマックスで今を楽しんでるんだ
過去の遺物にサンキューをそして心から愛を
明日なんて先のことなんだろ?

頭ん中はまっしろで全部溶け出してくんだ
新たに浮かぶアイデアを少し分けてあげようか
昨日なんて過去のことなんだろ?
バイバイ

ちびき

名前の付いてない感情ありがとう
それでも続いてくハローハローさよなら

変わっていくのなら最初に教えて
ひとりで歩くのは 好き 嫌い わからない

「ねぇ いつか君が大きくなっても」
あぁ そんなことを思ってしまった
君にだけ聞こえてる 僕は君だよ

光の届かない心の奥のほう
約束 合言葉 ぷかぷか揺れてる

「ねぇ もしも君がさみしくなったら」
あぁ そんなことを思ってしまった
君にだけ見えていた 僕は君だよ

ほら さあ振り向かないでさ
笑ってて笑っていてほしい
大好きだよ

名前の付いてない感情ありがとう
それでも続いてくハローハローさよなら

とあるベクトル

正体隠したヒーローだって
忘れたい過去がある
周回遅れだっていいじゃんか
胸を張って駆け抜けよう

ショータイム幕が上がったなら
後戻りできないぜ
醜態晒したっていいじゃんか
あるがままぶちまけよう

ベクトルは自由自在
ないものねだってわがままに
次は何で遊ぼうか

案外大いなる一歩なんて
だいそれたことじゃない
スタンバイオーケーならさあ行こうぜ
クライマックス始めましょ

まだまだ もっともっと
喜怒哀楽を全部だんごにして
飲み込んでも足りない

アドリブで変幻自在
欲しいものはもっと高らかに
次は何を食べようか

次は誰と遊ぼうか

サンタの棲むところ

今夜僕らのままごと舞台が
いつの日か君に魔法をかけるよ
今は夢中で眠ってる君の
寝ごとさえ踊りだすクリスマス

空の向こうの知らない誰かの
幸せまでは願ったりしないけどね
半径5メートル 手の届く範囲の
人たちにあたたかい朝が来るように

僕らが君にできることはたかが知れているけど
小さな種を心の中 ひとつ植えてあげよう
サンタの棲むところ

明日僕らのやわらかい嘘が
時を越え君の魔法を待っているよ
百年前から光ってる星は
今日もまた新しい朝に消えていく

僕らが君にできることはたかが知れているけど
小さな種が芽を出すまで水をかけてあげよう
サンタの棲むところ

この話には続きがあってね
君が大人になればわかるでしょう

ハロークリスマス

ハロークリスマス
ビル風に揺られながら
話し相手を探して落ち葉が踊る
ハロークリスマス
行きかう人の言葉が
白い吐息に隠れて夜空に消える

去年より今年のクリスマスは
楽しくなりそうなそんな気がする
そうでしょ?

ハロークリスマス
まだ君は来ないけれど
今日はクリスマスだから優しくなろう

ハロークリスマス
太鼓や鈴のリズムで
浮かれた街の灯りがバラ色になる
ハロークリスマス
かかとの音がトゥラッタリラ
15分も遅刻した君の足音

今年も来年も再来年も
オリオン座でも見ながらクリスマスには
セイハロー

ハロークリスマス
雨も雪も降らないし
手をつないで少しだけ散歩でもどう?

四月のバカ

「四月になれば真っ白い雪も溶けて川になって流れていくの」
それがどうした あたりまえのことを さも偉そうに

二つの呼吸 立方体の部屋ん中で渦になって絡みつくのよ
いっちょ前の言葉よりも そうドラマチックに

時折見せる胸をざわつかせる行為
シャボンのように消えたプラン
刻む秒針のグルーブ
戻せない時間をせめて止めて神様

四月のバカ 僕のあの人を
どこか遠くまで連れて行かないでよ

三十六度九分 平熱をほんのちょっと超えたあたりたまんないよね
なんのこっちゃ こんなことも言えるほど余裕はない

四の五の言えば そっけない返事だけじゃこころなしかつまんないでしょ
やいのやいの囁いてよ そうロマンティックに

なにゆえ揺れる 行って来いで目と目だけで問う
なんだかんだ長いまつげも
伏し目がちなまぶたも
止まらないならあと少しだけ神様

四月のバカ 僕のあの人を
どこか遠くまで連れて行かないでよ

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