好きです好きです心から

先日のライブのMCでもちょいとお話したんですが。
高校から大学にかけて、長渕剛のファンだったんです。
長渕剛ファンの人が聞いたら反論が出るかも知れないけど、それはちょっとぐっと抑えてくださいね。

小さいころ『家族ゲーム』っていうテレビドラマが大好きで、痛快な家庭教師役を演じる長渕に好感を持っていました。
次第にアルバイトをして自分でCDを買うことができるようになって、長渕の『時代は僕らに雨を降らせている』を購入。
彼の曲をよく知らないでジャケ買いをしたんだけど、素晴らしい楽曲と歌心で、一発でドキューンですよ。
そのあとも彼のCDを買っては、スヌーピーがメインキャラクターを務めるステレオで夜な夜な聴いていたんだよね。
『二人歩記』とか『祈り』とか、切々と歌い上げる男女のドラマはめくるめくでありまして、そのドラマに登場する男はどことなく情けなくて、そして愛すべき浅ましさで描かれていて、すぐそこにあるドラマのように胸に届いてきたんだよ。

そして久々にドラマに主演するということで、ワクワクして初回放送日にテレビの前を占領したのが『とんぼ』。
ここらへんから頭の中に『?』が出てきて、それが日を経ち年月を経て、増大する一方なのはわかってくれるだろうか?

この前ミュージックラバーで彼が『巡恋歌』を歌って、叫んでいたけど、俺の中の『巡恋歌』は、ぐちゅぐちゅとした半乾きのかさぶたのようであって、決して叫んだりなんかしない。
これは成長なのかしら?
もう一度、情けないほどの男の女々しさを、あの泣きそうな声で歌ってくれないかな。

ローソンのチケット販売のポスターに移る長渕剛は、飼い犬と思われる犬と一緒に微笑んでいる。

いや、微笑んでいるのは長渕だけかな?

白い犬は凛とお座りをしている。
ものすごく緊張しているようにも見える。
まるで雲の上のような存在の親分に呼び出されて、大役を務めるかのごとく。

ところで、なぜ、犬なんだろう?