桜花

横の広がりはひと段落し、縦の伸びを見せ始めた俺の指。
どうせ嫌いになるなら好きにならないでほしいと、記憶の中のマンガが言う。
どうせ散るなら桜よ咲かないでと懇願か。
お花見の、常軌を逸した彼らの騒ぎを忘れてはいないですか?
咲いた桜の一週間を我を忘れて慈しむ姿は、好きでいるうちに好きを謳歌しようという試みなのではないでしょうか。
今年こそはお花見したいですね。