WORDS
- 笛ラジオのテーマ
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君と僕がつながる
笛の合図で始まる
上目遣いがかわいい
笛ラジオ 笛ラジオ 笛ラジオ君と僕がまじわる
不埒な音を奏でる
ノイズ交じりの口づけ
笛ラジオ 笛ラジオ 笛ラジオ笛~ 笛~ 笛~ ワオ!
昭和生まれの僕らが
楽しさだけで奏でる
ありのまんまなすがまま
君と僕の笛ラジオ君と僕が奏でる
ロックンロールのリズムで
腰を振ってエクスタシー
笛ラジオ 笛ラジオ 笛ラジオ笛ラジオ 笛ラジオ 笛ラジオ
- 夏の途中
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八月の午後は白い光のかたまり
畳の上で僕はひと眠り夏の王様は裸のまま高笑い
寝惚け眼の僕はまだ眠いひもがほどけた あああ 境界線
ゆめもうつつも 今 いいところぬけがら残した蝉の声がうるさくて
消えたまどろみを探す夏の途中八月の夜は丸い水滴の中
麦茶を飲んで僕は平泳ぎすずがちぎれた あああ 双眼鏡
どこもかしこも 今 いいところ噂コソコソ虫の声がうるさくて
消えたあくびを探す夏の途中 - 3月のマーチ
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最終電車は行っちゃった
マッハの速度で行っちゃった
ほろ酔いどろ酔い 僕らはどこへ行こうキツネの目をしたおっさんが
ノッポでクールな駅員に
クダ巻きつば吐き 線路にゲロ吐いたあんぐり開いた宵の口
どっちに行くのが正解か
さみいしねみいし金なんか持ってねえしタクシー乗るのはもったいない
もったいないから飲んじゃった
しゃあねえじゃあねえ歩いて帰りましょあやぶむなかれ
アンドゥトロワで鼻歌まじり 夜の終わり 旅の始まり
かたじけないね
うなれ右足と左足
こっから家までたのむぜ3月のマーチ歩け歩け歩けよ
より取り見取りのスピードでほら行けよ
よちよちと歩くこんな夜も好きだよ国道の上をずれていく
さっきのやる気もくずれてく
すっきりくっきり酔いなんかさめちゃったどんより昨日がはがれだし
やっぱり始発も走り出し
あれなんてこれなんて言い出すときりないし夜のまにまに
イーアールサンで荒ぶる呼吸 五里霧中 まだ旅の途中
急がば回れ
いでよ自販機と炭酸水
ギブアップするなんて野暮だぜ3月のマーチ歩け歩け歩けよ
サボらず腐らず褒められずまあ行けよ
ぼちぼちと歩くこんな朝も好きだよ揺れる想い体中に感じてるよ
- 梯子
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神様の粋な計らいで
足跡に波は届かない
ただよう白いビニールみたいに
僕らもただよう太陽の光を削った
かたくなな雲のにらめっこ
大事な話なんかしない
僕らはたゆたう退屈だった僕と君
砂のソファーに腰掛けた
足跡の先っぽで夏が終わったユーモアと
くらげみたいな水平線
ふたつの靴 並べて僕らの退屈は甘いジュースの味だった
カナリアの形は壊れて
新しく魚が生まれた
しびれ切らした雲がくれた
梯子のまぼろしつかんで つかんでなかった
さわって さわってなかった
つかんで つかんでなかった
さわって さわってなかった退屈だった僕と君
梯子を指でなぞってた
片っぽの目をつぶって湿った風のアイデアと
他人面した海の色
夕暮れから逃げた僕らの退屈は足跡をまたふたつ作った
- ユーガタノウミ
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夕方の海 散らかった抒情詩
オレンジの波 砂時計渇いたピアノ 横切った飛行機
君がいないからつまらない不安定な情景 絡まった土曜日
自販機のフィーバー レモネード英語のフライヤー 目が合ったオーティス
君がいないのはつまらないこの前からどうかしてると思うんだよ
君のせいで夜もろくに眠れなくなった日が暮れてもまだ道に迷ったままでいる
つまりはつまらない星が光った帰り道つかの間の雨 引き摺った三本ライン
陽だまりの跡 流れ星湿ったフィラメント 散らばったワンツースリー
君がいないからつまらないたとえるならあのアパートの端の部屋
忘れられたベランダで揺れるTシャツみたいだ明日晴れたなら少し遠くまで行こう
つまりはつまらない風に頼ったあみだくじ日が暮れてもまだ道に迷ったままでいる
つまりはつまらない星が光った帰り道君がいないんじゃしょうがない
- とげのある花
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かわりばんこであくびをする
僕がカルマで君がアガペー
砂漠に着いたら少し眠ろう
僕らは涙が止まらないほこりまみれのパレードがゆく
風が吹くたび砂金が光る
太鼓のリズムで僕は踊り
君はしゃがんで耳をふさぐ星空が照らす広い野原は
足跡だらけで汚れてる砂 石 空 雲 風 海 波
遠い遠い昔の約束
白 青 赤 黒 黄色 緑
僕らは友達になれるかな結んで開いてまた結ぶ
僕がさなぎで君がひかり
朝になれば忘れているでしょう
僕らは涙が止まらない居留守を使って隠れていた
日時計の針が顔を出す音 歌 声 未来 糸 影 夢
とても長く優しい矢印
上 右 前 下 後 左
僕らはどこまで歩けるかな僕らは友達になれたかな